御蔭神社

6月 2, 2023nihon-no-kamisama, shrine, temple, 神社仏閣

御蔭神社は賀茂御祖神社(下鴨神社)の奥宮。無人の神社で、紀元前に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と

玉依媛命(たまよりひめのみこと)が降臨した聖地であり、日本最古の神事 ”御蔭祭” が行われる祭祀場でもあります。

御蔭山には御祭神が降臨した磐座(いわくら)があり、山そのものが御神体として崇められています。

差し込む太陽に照らされ、とっても青紅葉がきれいでした!

御蔭祭は年に一度御祭神の賀茂建角身命と玉依媛命の荒御魂が新しい氣(エネルギー)へ生まれ変わる(再生する)神事です。

古来神事は4月の午の日(旧暦)でしたが、今では5月15日の賀茂祭(葵祭)に先がけて毎年5月12日(新暦)に行われています。

「太陽がただ射す所=御蔭」から御蔭山。天気がよければ神域上空から太陽の光が射し込み、この日も境内の前に!

早朝より賀茂御祖神社の舞殿で「勧杯の儀」、「樹下神事(じゅげしんじ)」があり、御蔭山へ向かう前の「本宮進発の儀」

御蔭山へ行粧が到着すると高野川に面した船つなぎ岩(磐座)で「御蔭山の儀」が行われます。

御蔭神社に到着すると神降ろし・御霊の再生の神事「御生神事」が執り行なわれます。(生神事を直に見ることはできません)

御蔭神社で生まれた荒御魂を御神櫃(ごしんぴつ)に移した後は、賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)などの神領内の各総社を

巡行する路次祭(ろじさい)が行われ、続いて糺の森で芝挿神事(しばさしのしんじ)や切芝神事(きりしばのしんじ)が

行われ、若返った神霊を神馬の背に移した後に本宮賀茂御祖神社へと向かいます。神霊を迎え入れた賀茂御祖神社では

「本宮の儀」が行われ、祝詞奏上や玉串拝礼などの奉斎が行われます。ここまでが「御蔭祭(御生神事)」の祭典形式。

御蔭神社
【住所】京都府京都市左京区上高野東山207

川沿いを進むと徒歩8分ほどで瑠璃光院が見えるので、さらに道なりに進むと御蔭神社の案内と石碑が建っています。

【アクセス】叡山電鉄終点駅「八瀬比叡山口駅」から徒歩約11分
【駐車場】なし。車で行く場合は京都ガーデンテラスパーキングの利用がおすすめ